覚え書き的、補足説明 ～現時点での不具合について その2

続きの第２回目です。

前回では複数のレイヤーを選択時に、スクリプトで出来ることとして３つ挙げました。

１、グループ化
２、ロック(４種類)の施錠と解除
３、リンク化と解除

この中からヘンテコな仕様や前提を踏まえて、最適な方法を考えます。
ヘンテコな仕様や前提は以下の通り

・レイヤーを複数選んでいても直接取得できるのは１つだけ。
・何も選ばれていない時でも、１番上のレイヤーがアクティブである。
・処理を実行する時はレイヤー名で指定するので、複数の同名レイヤーが
　ある場合にはその中のどれが選ばれているかが指定できない。



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まずグループ化ですが、名前を取得するだけならこれが１番手っ取り早いです。

＜グループ化＞→＜グループ内のレイヤーを取得＞→＜ヒストリーで戻る＞

ただし、同名のレイヤーが複数ある場合にその位置まではわからないのでこれは
あまりよくなさそうです。
また、グループ化後は選択状態が解除されるので、ヒストリーで戻っても
元の選択状態には戻りません。


次にロック化ですが、これは元々ロックされているレイヤーがあった場合に
そのレイヤーとの区別がつけれないので難しいです。
複数選択状態でのロックの施錠＆解除では選択状態が解除されませんが、
選択していないレイヤーでロックされているものと区別する為にあらかじめ
全てを非ロックにしようとすると、選択状態が解除されてしまい選択中のレイヤーの
取得自体が出来なくなってしまいます。


最後にリンク化ですが、これにはロックなどと違って変わった特性があります。

・複数選択状態でのリンク化＆解除では、選択状態が解除されない。(これはロック化と同じ)
・リンクされているものの１つに対して"linkedLayers"を使えば、他のリンクされたレイヤーも
　取得できる(複数のリンクグループがあってもそれぞれ別々に取得できる)
・選択中のレイヤーの中に選択外のレイヤーと既にリンクされているものが含まれていても、
　選択状態を維持したままそれにかかわる選択外のレイヤーとのリンクを解除することが出来る。
　(選択中かどうかの区別ができる)



この結果、リンク化でいくことにしました。
流れとしてはこんな感じです。

１、全てのレイヤーのリンク状態を取得
２、選択中のレイヤーをリンク解除(それにかかわる選択外のレイヤーとのリンクも解除される)
３、選択中のレイヤーをリンク化
４、リンク化された選択中のレイヤーを取得(これで選択レイヤーを取得)
５、選択中のレイヤーのリンクを解除
６、４を元に、選択レイヤーに処理を実行(ここで選択状態が解除される)
７、１を元に、元のリンク状態に戻す
８、４を元に、元の選択状態に戻す


今回はここまで。
次回に続きます。